宿場町の面影が漂う町。動橋の魅力
「もろともに ながめながめて 秋の月 ひとりにならん ことぞ悲しき」
JR北陸本線に沿って北東(小松・金沢方面)に進むと
八日市町の一里塚で鎌倉時代の歌人西行の弟子・西住が
師との別れの折に詠んだ惜別の歌と「都戻り地蔵」に出会うことができます。
また、今は衰退してしまった加賀杜氏の発祥の地で、幾多の品評会で、
金賞入賞の実績がある「鹿野酒造」があります。
「ゆきくれて ふめばあやうき いぶりはし いのちかけたる なみのうえかな」
室町時代の僧侶・道興(どうこう)が「廻国雑記」の中に詠んだ
この歌が町の名の由来となった「動橋(いぶりはし)」。
大聖寺藩の藩政期には北陸道の宿場町として賑わい、
今も江戸時代創業の造り酒屋や献上加賀棒茶を作る製茶場など
由緒正しい店舗が営々と商いを続ける町です。
また蓮如上人が宿泊したという篠生寺など、
町のあちこちに歴史の痕跡が残されています